校長室より

Nursing Art Project(NAP)について(その2)

 一昨日、この「校長ブログ」でご紹介いたしました「Nursing Art Project(NAP)」について、この学習活動の何がそんなにスゴいのか…に関する私見を書かせていただきます。

 NAPでは、「常盤ブログ♬」の記事にもありますように「常盤高校の生徒に役立つエビデンスに基づいた看護技術集を作る」ことを目標に、各グループが探究テーマを設定するところからスタートします。先生が「〇〇について調べなさい」と指示するのではなく、自分たちで自由に「調べたいこと(問い)」の設定を行うことができるので、探究学習に対するモチベーションは自ずから高くなります。

 次に重要なことは、この「問い」を検証するための仮説を設定することですが、NAPではそこをしっかりと生徒たちに考えさせています。この仮説設定が適切にできていないと、何を調べればよいか、どう検証作業を進めればよいか…その計画を立てることさえできません(先生方もしっかりツボをおさえてうまくサポートしています)。

 そして、その調査や検証作業は、主観的なものの見方や憶測に依って進めるのではなく、上記にもありますように「エビデンスに基づいた」ものでなければなりません。これから生徒たちは、膨大な文献や論文等から情報を収集したり、実証実験に取り組んだりすることになります。

 また、この作業を進めていく中で、それぞれの生徒がグループ内での議論や対話を通して、他者からの多様な視点や自分にはないものの見方・考え方などの「新たな気付き」に触れることになります。これこそが、まさに「深い学び」につながります。将来、生徒たちが看護師としてチーム医療に臨む際、このような協働的な活動経験がきっと生きてくると思います。

 このように、NAPは、生徒が自ら課題を発見し、他者と協働的に解決していくための資質や能力を育むことができる学習活動であると私は捉えています。そして、このような学びを通して、将来生きていく中で課題やハードルにぶつかってもよりよく乗り越える力…つまり「生きる力」が育まれるものと考えます。

 NAPでは、最後に(10月頃を予定)、各グループの研究成果を発表することになっています。質の高い研究発表(プレゼン)が期待できます。私は今から…ワクワクするくらい楽しみでたまりません!