金木犀の香りと生徒の成長
2021.9.15(水)
太陽の光が、少しづつ差し込み始めました。
2階の教室の窓を開けると、心が和ぐ柔らかな香りが秋風とともに入ってきます。
思わず、深呼吸…です。
その落ち着く香りの主は…昨日にもお届けした、テニスコートに向かう道の横に立っている金木犀の花です。
9月も中旬。
さわやかな香りを連れて金木犀の花が、秋の訪れを告げに来てくれました。
優しいオレンジ色の小さな房が、濃い緑の葉の間から顔をのぞかせています。
4階の実習室にもかすかにその香りが届いてきているようです。
幸せなその香りに包まれて、昨日、高校2年生の「注射」の授業が行われました。
この単元は、「針刺し事故の防止」についても考えます。
「リスクと影響は、どう違うのかな…。」
「針刺し事故が起こるのは、仕事が忙しい時だよなぁ。」
個々に安全な注射針の取り扱い方を考えてみた後に、グループ学習(協調学習)を通して友達の考えと照らし合わせていきます。他者に意見を伝えつつ、耳を傾ける過程で相手の考えに触れ、生徒は着地点を探して思考を繰り返していきます。
金木犀の花が香るのは1週間弱。
わずかな期間です。
儚い小さな花ですが、たくさんの房があるから遠くまであの優しい香りが届きます。
協調学習を通し、友と幾度も意見を交わし、迷い立ち止まりながら、それぞれのグループの優しい香りを造り上げ、いつの日か患者さんに届けてほしいと願います。
金木犀が、その存在を意識させてくれる期間は短いのですが、常盤生は、友の考えたことを想像しながら、この先も香り続けます。
どんな香りを届けてくれるのでしょうか…生徒たちの成長を静かに待つことにします。