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高校2年生 「中和滴定」に取り組む

2021.11.18(木)

 

 昨日に比べて、今朝は冷え込みました。

 本格的な冬は、もうすぐそこです。

 

 温かな太陽の光が教室いっぱいに降り注いでいた昨日、3限目。

 3階の実験室では、高校2年生の科学、「中和滴定」の実験が行われていました。

 中和反応を利用して食酢中の酢酸濃度を調べます。

 使用するのは、りんご酢や米酢、穀物酢など4種のお酢。

 

 「一滴だよ。」

 「ん~。一滴じゃだめだよ。」

 「半々滴かな。」

 

 コックをねじりながら、指示薬を混ぜた食酢の中に水酸化ナトリウム水溶液を滴下していきます。

 水溶液の落ちる加減と食酢とが混ざり合う絶妙な塩梅を探しながら…。

 水溶液が、多くても少なくても正しい値は、求められません。

 息を凝らして、コックをひねりつつ…。メモリとのにらめっこ。

 水溶液と食酢の調和に神経を集中します。

 

 「残り15分です。」担当教員の声がかかります。

 

  酸と塩基の中和反応を利用した「中和滴定」。

  生徒が、他者との関係を築いていく過程に似ています。

  他者がどんな考えを持っているのか、好みは何か、どこで調和できるのか…。

  慎重に自分と他者のコックをひねっていきます。

  思春期は、本人でもわからないほど、内面が揺れ動きます。

  心の内を伝えて、わかってほしいけれども、思い通りにならずに傷ついてしまったり…。

  学校は、練習を重ねる場です。何度失敗しても取り組み直すことができます。冷え込んだ空気の中に温かい生徒の心が溶け込んでいるのを見逃さずに…。成長を願い続けます。

水面の一番下のメモリを読みます。「残り15分です。」「メモリの値をここに書いて…。」