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濃霧の晴れ間から

2021.10.20(水)

 

 濃霧の朝を迎えました。

 すぐそばで輝いているであろう太陽の光が、霧の向こうから、うっすらとこちらを照らしてくれています。

 時間を経るにしたがって、霧が晴れ、青空と太陽がのぞいてきました。

 今日は、晴れそうです。

 

 1限目の4階実習室。

 高校3年生が、基礎看護の演習に取り組んでいます。

 バイタルサインを測定した後に、患者さん役の生徒が設定した病気の状態に合わせて、看護技術の提供を行っています。

 時間内に、患者さんの状態に合わせて、清拭、洗髪、それから…おむつ交換…。

 

 「時間が足りないです。バイタルサインの測定は、早めに終わったんですけど…。」

 「清拭の後に寝衣交換をと考えていたのですが…。」

 

 別の場所からは、演習実施後の振り返りが聞こえてきます。

 「日常生活の話を聴くとき、難しいよね。」

 「心を開いてもらわないと…。」

 「会話を広げるっていうか…、こう…楽しいって思ってもらえるような…。」

 

 常盤高校に入学したばかりのころ、患者さんに必要な看護を…と言われても。

 先が見えずに、それこそ霧の中を手探りで歩いていたものです。

 聞きなれない看護用語を日々シャワーのように浴び、慣れない看護技術に取り組み振り返り…。

 この日にたどり着くまでには、どんなに戸惑ったことでしょう。

 思春期の生徒たちにとり、夢を追いかけることは、理想ではありますが、それこそ濃霧の中を歩いているような感覚です。

 現実にしかと向き合うことは、容易ではありません。

 友と会話し、仲たがいを経験しながら自分自身を作り直していきます。

  

 これまで積み重ねてきた日々の歩みが、優しい朝の太陽の光となって濃霧を晴らしてくれる日が訪れますように…。

二人で振り返ります。