2019年10月の記事一覧
授業の様子 その1
ホームページのリニューアルにともない、しばらくブログはお休みさせていただきました。
また少しづつ常盤高校の様子をお知らせしていきたいと思います。
さて、ここのところ、クラスを回って授業にお邪魔しています。
機会があるたびに生徒の皆さんに伝えていること・・・
「本校は看護科ですが、看護の勉強だけしていればいいということではありません。高校生として学ぶべきこと、
看護師として身に付けなければならない教養はたくさんあります。」
どの教科も大切です。得意な教科や苦手な教科があるとは思いますが、しっかりと勉強しましょう。
3-2成人看護 2-1世界史B
後期始業式 校長の話
9月27日の終業式から中3日で後期が始まりました。
今日は9時15分の始業式開始時間より早く集合が完了しました(素晴らしい!)
後期始業式 校長の話
目的と目標。皆さんはこの二つの言葉を明確に意識して使いわけていますか?
「目的」と「目標」の違いについて改めて確認し、「目的」とは何かを考えてみたいと思います。
広辞苑で目的と目標について調べると、目的とは成し遂げようとする事柄、目標とは目的を達成するために設けた目当てとあります。目的と目標は「目指すもの」という意味では同じであるため混同しがちですが、目的は最終到達点、目標はその道程に点在する目当てと明確に分けていくことが大切です。
目的とは、何のために挑戦するのか?なぜ挑戦するのか?の理由であり、想いであり、理念であり、動機付けです。
目標とは、目的をより具体的に測定可能にした言葉です。私たちは、様々な場面で目指すものを設定して取り組んでいます。みなさんも学習や部活動などでそれぞれ目指すものを設定しているはずです。
来年は東京オリンピックがあります。オリンピックの目的って何だとおもいますか?金メダルを取ること? オリンピック憲章にはこう書いてあります。
オリンピズムの目標は、あらゆる場でスポーツを人間の調和のとれた発育に役立てることである。またその目的は、人間の尊厳を保つことに重きを置く平和な社会の確立を奨励することにある。この趣意において、オリンピック・ムーブメントは単独または他組織の協力により、その行使し得る手段の範囲内で平和を推進する活動に従事する。
ちゃんと目的と目標が明記されています。本来はメダルの数を競うものではないのです。しかし、金メダルを取ることは選手たちにとっての目標ではあります。
では、皆さんはいかがですか?中学生の時は漠然と看護師になるという目的のために常盤高校に合格するという目標をもって受検勉強をがんばったでしょう。
今はどうですか?看護師になる、というのは目的ですか?目標ですか?言い換えると、国家試験に受かることが最終的な到達地点ですか?それとも看護師になってその先はどうしたいですか?
なぜ看護師になりたいのか、看護師資格得た後何をしたいのか?もうみなさんならそこまで考えられると思います。
先のことまで考えられると、目的がはっきりし.今やるべきことが見えてきます。
なので、国家試験に合格するために必要単位をとる、だけでは目的は達成できないのです。英語や数学、国語、社会、理科などの普通教科を勉強することは、将来描く看護師の仕事に関係のないものではありません。
先ほどオリンピックの話をしましたが、フェンシングの代表になるには単にフェンシングが強いだけでなく、英語力があるというのが条件なのだそうです。これからはその専門知識だけでなく、幅広い教養が必要とされる時代です。
そして今朝のニュースみましたか?昨日厚生労働省が、2025年には看護師や准看護師などの看護職員が6万人から25万人不足する。との推計を発表しました。過不足状況の地図を見ると埼玉県も足りない地域に入っていましたね。しっかり地域医療を支えていくのが皆さんです。
最後になります。いくら目の前の目標を設定しても、なぜその目標を達成したいのかという目的が明確で力のあるものでなかったら努力は続きません。そして、その目的のために、1つ1つの目標を達成できるよう、後期も頑張ってください。